避難所・在宅・車中泊
避難所生活で困ることは?|持ち物・睡眠・トイレ・健康の備え
胸痛・呼吸困難・意識異常、大出血などの緊急症状がある時は、受付を待たず救護や119を優先します。それ以外は、寝る場所を探す前に受付と健康・生活上の必要を伝え、トイレ、健康相談、非常口、配食、充電、ペットの場所を確認します。
まずすること
- 1
世帯全員を受付・名簿へ登録し、滞在場所と、離れる場合の連絡先を伝える。
- 2
薬・医療機器・食物アレルギー・移動や排泄等の支援、乳幼児、ペットは、待たずに受付や救護へ伝える。
- 3
使えるトイレと流し方、健康相談、非常口、掲示、給水・配食、充電、ペットの場所を確認する。
こまめな水分、脚の運動、体調の変化を確認。トイレの不安は受付へ伝えます。

到着後30分の目安
受付・申告・確認・体調の順に動く
時間は混雑や施設状況で変わります。30分は公的な所要時間ではなく、最初に確認する順番を忘れないための編集上の目安です。
- 1家族全員を受付へ登録する
緊急症状がない場合は、氏名、世帯、滞在場所、連絡先など、運営が求める必要事項を伝えます。受付方法は避難所ごとに異なります。
- 2困る前に、個別の必要を伝える
薬名・残数、医療機器の電源、食物アレルギー、移動・排泄・聴覚・視覚・認知や感覚面の支援、乳幼児、ペットを具体的に伝えます。
- 3生活に必要な場所とルールを確認する
現在使えるトイレと流し方、健康相談、非常口、掲示、給水・配食、充電、ペットの飼育場所を確認します。
- 4症状と大切な物を早めに守る
薬・身分証・鍵・スマホを手元で管理し、発熱・嘔吐・下痢、片脚の腫れ、胸痛・呼吸困難・意識異常は早く申し出ます。緊急時は119です。
避難所の困りごと早見表
物資や設備の有無を前提にせず、平時の持ち物と到着後の確認を分けます。
| 困りごと | 平時に持つ・残す | 到着後にする | 保証されないこと |
|---|---|---|---|
| 受付・支援 | 連絡先と具体的な支援内容のメモ | 世帯登録と個別ニーズの申告 | 申告すれば個室や専用設備が必ず得られること |
| トイレ・衛生 | 携帯トイレ、袋、手指衛生用品 | 使える設備と流し方、清掃ルールを確認 | 十分な基数・水・清掃用品がすぐそろうこと |
| 睡眠・騒音 | 敷物、上着、アイマスク、耳栓 | ベッド・間仕切り・静かな区画を相談 | ベッドや個室が到着直後に使えること |
| 薬・医療機器 | 薬、手帳、処方情報、機器・端子・連絡先 | 残数と電源条件を受付・救護へ伝える | 薬の即日入手や医療用電源の確保 |
| 食物アレルギー・食事 | 安全に食べられる食品、薬、表示情報 | 受付と配食時に毎回伝え、表示を確認 | 特別食・病態食が常に在庫すること |
| 暑さ・寒さ | 重ね着、帽子、タオル、寝具、飲料 | 体調を我慢せず早めに相談 | 冷暖房の効く場所が常に空いていること |
| 充電・情報 | モバイル電源、端子、ラジオ、紙の連絡先 | 充電順序と掲示・公式情報を確認 | Wi-Fiや充電口が常時使えること |
| ペット | フード、水、薬、キャリー・リード、排泄用品 | 受入と飼育場所・ルールを確認 | 同行避難すれば同じ室内で過ごせること |
トイレ・衛生・水分:流し方を確認し、水を我慢しない
水が出ても、下水や建物の排水設備が使えるとは限りません。掲示と係員の案内を確認します。
- まず水洗トイレを流さず、使用制限と現在使える設備を確認する。制限がない場合も、建物・排水設備の破損と施設ごとの案内を確かめる。
- 仮設・携帯トイレは、専用の履物、袋、凝固剤、使用後の保管・排出など、掲示と製品説明に従う。清掃当番や手洗いの場所も確認する。
- トイレが不安でも、水分や食事を極端に減らさない。持病で水分・塩分制限がある人は自己判断で増減せず、医療者へ相談する。
- 発熱・咳、嘔吐、下痢がある時は早く運営へ伝え、案内された区画・トイレを使う。タオルの共用を避け、手洗い・消毒・換気の現地ルールを守る。
睡眠・床・暑さ寒さ:我慢せず、場所と寝具を相談する
床での睡眠、騒音、光、暑さ・寒さは体調へ影響します。使える設備を保証はできませんが、早めに必要を伝えます。
- 床の冷え・硬さ、起き上がりにくさ、痛み、持病がある場合は、簡易ベッド・敷物・間仕切りや別区画を運営へ相談する。提供の順番や在庫は避難所ごとに異なる。
- 衣服と寝具を重ねて調整し、暑さ・寒さ、めまい、強いだるさ、眠れない状態を我慢しない。冷暖房の効く場所や日陰・暖かい区画を相談する。
- アイマスクや耳栓を使う時は、警報・館内放送を受け取れる人や方法を残す。消灯・静穏時間、通路、共同空間のルールを守る。
- 入浴・洗濯が難しい時も、手・口・顔・体を拭く、歯磨きや口腔ケア、衣類交換など、できる範囲の衛生を続ける。皮膚・口の痛みや悪化は相談する。
薬・医療機器・食事:受付で具体的に、繰り返し伝える
『持病があります』だけでなく、必要な薬・電源・食事を具体的に伝えます。
- 薬は、薬名・量・服用時刻・最終服用・残数・処方元・薬物アレルギーを伝える。外箱、お薬手帳、処方情報や端末内の写真を一緒に見せる。
- 在宅酸素・人工呼吸器など電源が必要な機器は、機器名、連続使用か、残電池、必要電源・端子、主治医・事業者を伝える。一般の充電場所が医療機器に対応するとは限らない。
- 薬を自己判断で止める・増減する・他人の薬を使う行動はしない。薬が足りない、機器の電源が切れそうな時は、切れる前に受付・救護へ繰り返し伝える。
- 食物アレルギーや療法食は、受付と配食時に毎回伝え、原材料表示を確認する。見た目や口頭だけで安全と決めず、特別食が必ず提供される前提にしない。
感染症・血栓・体調悪化:早く申し出て、同じ姿勢を続けない
共同生活での症状と、狭い場所で動けないことによる悪化を早めに防ぎます。
- 発熱・咳、嘔吐、下痢などが出たら早く運営へ伝え、案内された区画・トイレを使う。換気、手洗い、咳エチケットなど現在の施設ルールに従う。
- 可能な範囲で歩く・足首を動かす、こまめに水分を取る、締め付けない服を選び、同じ姿勢を長く続けない。
- 片脚の強い腫れ・痛み・赤みは早く救護へ相談する。突然の胸痛、強い息苦しさ、意識がおかしいなど命に関わる症状は119へ通報する。
- 弾性ストッキングは全員に同じ物を勧めず、適否とサイズを医療者へ確認する。
子ども・高齢者・障害がある人:必要な機能を具体的に伝える
年齢や診断名だけでなく、共同生活で何が難しいかを伝えます。
- 移乗・歩行・排泄介助、放送が聞こえない、暗く静かな場所が必要、見通しの変化で混乱する、読み書きで伝えにくいなど、必要な支援を具体的に伝える。
- 子どもが怖がる・眠れない・落ち着けない時は、安全な居場所、遊び、生活リズムを運営へ相談する。専用室が必ずあるとは限らず、保護者だけで抱え込まない。
- 一般避難所で生活が難しい場合は、福祉的支援や移送を相談する。誰でも任意に福祉避難所へ直接入れるとは限らず、事前指定・開設・受入は自治体ごとに異なる。
- ペットの同行避難は、一緒に安全な場所まで避難すること。避難所の同じ室内で過ごせる意味ではないため、飼育場所・フード・水・薬・排泄・鳴き声等のルールを確認する。
充電・情報・防犯:スマホだけに頼らず、大切な物を手元へ
情報の受け取り方と充電の優先順位は、避難所ごとに確認します。
- スマホは低電力モードにし、必要な連絡先・薬・地図を端末内や紙にも残す。掲示、ラジオ、自治体の公式情報を併用する。
- モバイル電源と合う端子を持ち、充電できる場所・時間・順序を確認する。Wi-Fiや充電口、災害用伝言サービスが常時使える前提にしない。
- 薬、身分証、鍵、スマホ、現金などは手元で管理し、避難者名簿や寝場所をSNSへ公開しない。暗い・離れた設備は照明のある経路や複数人での利用を検討する。
- 暴力、嫌がらせ、不審行為は我慢せず運営または警察へ伝える。事件・危険が迫る時は110、緊急でない警察相談は#9110を使う。
避難所に泊まらない時も、居場所と必要な支援を伝える
津波・火災・倒壊などから命を守った後は、安全と生活条件で滞在先を考えます。
- 建物と周囲が安全で生活できる場合は、在宅避難も選択肢になる。自治体指定の方法で居場所と必要な支援を届け、給水・食料・トイレ・情報・保健支援を確認する。
- 親類宅・知人宅・宿泊施設等は、相手の被災状況、受入、経路の安全を確認する。固定の候補が必ず利用できる前提にしない。
- 車中泊は長期の前提にせず、暑さ・寒さ、一酸化炭素、血栓、防犯に注意し、可能なら安全な別の環境や二次避難を相談する。車内で携帯発電機や燃焼器具を使わず、エンジンをかけたまま眠らない。
- 津波警報・避難指示、火災、倒壊等の危険がある時は、自宅が無事に見えても戻らず、現地の案内を優先する。
公式動画でも確認できます
公式動画・文字解説政府広報オンラインACTION04 避難所での生活ルール避難所へ持っていく物、睡眠・プライバシーなどの備えを動画と文章で確認できます。このページ本文だけでも同じ要点を読めます。
公式サイトで見る ↗避難所生活のよくある質問
避難所の受付では、何を先に伝えますか?
世帯全員の登録に加え、薬と残数、医療機器の電源、食物アレルギー、移動・排泄・聴覚・視覚・認知や感覚面の支援、乳幼児、ペットを具体的に伝えます。受付方法は避難所ごとに異なります。
簡易ベッドや間仕切りは必ず使えますか?
必ず使えるとは限りません。床での睡眠が難しい理由や体調を早く運営へ伝え、在庫・優先順位・使える区画を確認してください。
ペットと一緒に同じ部屋へ入れますか?
同行避難はペットと安全な場所まで避難することで、同室を保証する意味ではありません。自治体・避難所の受入、飼育場所、必要品とルールを確認します。
避難所に泊まらなくても、水や物資の支援を受けられますか?
在宅・車中泊などの避難者も支援対象になり得ますが、受取場所と登録方法は自治体ごとに異なります。建物と周囲の安全を確認し、自治体指定の方法で居場所と必要な支援を伝えてください。
避難所にはWi-Fiや充電場所がありますか?
避難所ごとに異なり、常時利用できるとは限りません。モバイル電源・端子・ラジオ・紙の連絡先も備え、到着後に充電場所、時間、優先順位を確認してください。
公式の根拠・確認先
最新の発表や地域ごとの指示は、リンク先の公式情報で確認してください。
- 内閣府 防災情報避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン(令和6年12月改定)公式サイトへ →
- 内閣府 防災情報災害時のトイレ確保・管理ガイドライン公式サイトへ →
- 内閣府 防災情報避難所の生活環境対策公式サイトへ →
- 厚生労働省被災地での健康を守るために公式サイトへ →
- 厚生労働省災害時のお薬手帳の有用性公式サイトへ →
- 厚生労働省エコノミークラス症候群の予防公式サイトへ →
- 内閣府 防災情報在宅・車中泊避難者等の支援の手引き公式サイトへ →
- 製品評価技術基盤機構(NITE)携帯発電機の一酸化炭素中毒事故公式サイトへ →
- 内閣府 防災情報福祉避難所の確保・運営ガイドライン公式サイトへ →
- 環境省ペットの災害対策公式サイトへ →
- 総務省消防庁119番緊急通報公式サイトへ →
平時にそろえる