犬・猫を合算せず、一頭ずつカードにする

同じ種類でも、体格、年齢、健康状態、食べている物、投薬、トイレの習慣は違います。複数頭分を先に合計せず、名前ごとに普段の量と必要品を記録してから買い足し量を合算します。

ペット一頭ごとの確認カード
項目記録すること一緒に残す物
本人情報名前、種類、年齢、性別、体重、特徴全身・顔・飼い主と一緒の最近の写真
食事製品名、1日のg・缶・パウチ数、回数袋の表示、食器、開封用具
健康病歴、薬、療法食、かかりつけ健康記録、処方情報、連絡先
識別首輪、迷子札、マイクロチップ情報登録情報と飼い主の連絡先
避難キャリー、リード、落ち着く物避難先候補と最終確認日

フードと水は、普段の1日量から数える

フード袋や計量カップだけに頼らず、実際に1日に与えているg・缶・パウチ数をメモします。必要量は『普段の1日量 × 備える日数』で出し、未開封・開封済みの在庫を引きます。環境省の案内をもとに、少なくとも5日分、できれば7日分以上を確認します。

水の必要量は、体格、食事の水分、気温、健康状態で変わるため、そなえヨミは一律の体重換算をしません。普段飲む量と獣医師の個別指示を基準にし、人の飲料・調理用水とは別枠で加えます。

一頭分の不足量を出すメモ
項目普段の1日量必要量いまある量不足量
ドライフード実際のg/日1日量 × 日数未開封と開封済みを確認必要量 − 在庫
缶・パウチ個/日1日個数 × 日数食べられる製品だけ数える必要量 − 在庫
飲み水普段量・個別指示1日量 × 日数ペット用に分けた量必要量 − 在庫

療法食・薬・トイレ用品は代替しにくい

療法食や常用薬は、配布品や一般食で代替できるとは限りません。量、保管方法、災害時の入手先、投薬を続けられない場合の連絡方法を、平時にかかりつけの動物病院へ相談します。自己判断で薬や食事内容を変えません。

犬の排泄物処理袋・ペットシーツ、猫の砂・トイレ容器なども普段の交換量から数えます。においと衛生を保てる密閉袋、手袋、清掃用品、一時保管場所まで一組にします。

キャリー・リード・識別情報を、すぐ使える状態にする

緊急時だけキャリーを出すと、怖がって入らないことがあります。普段から安全な場所に置き、短時間入る、扉を閉める、持って移動する練習を段階的に行います。犬は首輪・リード等、猫は逃走を防ぐキャリー等を点検します。

迷子に備え、迷子札やマイクロチップの登録情報を最新にし、ペットだけの写真と飼い主と一緒の写真を紙・端末の両方へ残します。キャリーや袋にも飼い主の連絡先を付けます。

避難先を一つに決めつけず、3候補を記録する

同行避難はペットと一緒に安全な場所まで避難することで、避難所の同じ室内で飼養できることを保証する『同伴避難』とは異なります。対象動物、飼養場所、必要な用品は自治体・避難所ごとに変わります。

自治体が案内する避難先、親族・知人宅、動物病院や預け先など複数の候補を確認し、受入条件と最終確認日を記録します。発災後の開設・受入可否は変わるため、自サイトの一覧や過去の確認だけで判断せず、自治体等の最新情報を優先します。

避難先候補の確認欄
候補平時に確認すること発災後に再確認すること
自治体の避難先同行可否、対象、飼養場所、必要品開設、受入、経路の安全
親族・知人宅動物・日数・部屋の条件相手の被災状況と受入可否
動物病院・預け先対象、費用、健康・ワクチン条件営業・空き・移動手段

持ち出す分と、家に置く分を分ける

フード・水・薬・トイレ用品の全量を一つの袋へ詰めず、避難開始時に持つ分と自宅で使う分へ分けます。多頭飼いでは、誰がどのキャリーと共用品を持つかを決め、実際に全頭を連れて移動できるか試します。

まず飼い主と家族の安全を確保し、危険が迫っているときは用品を取りに戻りません。ペットがいることを理由に避難開始が遅れないよう、キャリー・リードと少量の個人用品をすぐ取れる場所へ置きます。

置き場所を決める家に置く・持って逃げる・普段持つを分ける人とペットの共用品・個人用品を、避難を遅らせない量に分けます。

主な根拠

数値には公的な目安と、そなえヨミの簡易試算が含まれます。自治体、医療者、製品メーカーなどの個別案内がある場合は、そちらを優先してください。