2026年5月29日の新しい防災気象情報に対応

家・学校・職場の危険を知る

ハザードマップの見方|住所から避難先・経路まで確認

色が付いているかを見るだけでは、避難計画になりません。自宅・学校・職場の三か所で、災害の種類、深さや範囲、避難先、二つの経路まで確認します。

最初にする3つ

  1. 1

    自宅・学校・職場など、家族が長くいる場所を住所で検索する。

  2. 2

    洪水・内水・土砂災害・高潮を一つずつ切り替え、深さ・範囲・注意書きを読む。

  3. 3

    災害別の避難先と、危険箇所を避ける二つの経路を紙に残す。

ハザードマップは、色を見るのではなく5回読む

地図の目的は、自宅に色があるかを一度見ることではありません。危険の種類と強さを読み、家族が安全に移動できる避難先・経路・開始条件へ変えることです。自宅、学校・園、職場・よく行く場所を別々に確認します。

架空の模式図自宅・学校・職場を正確に置く

凡例・作成機関・作成日も確認

洪水・内水深さ/継続時間/家屋倒壊区域/低地
土砂災害崖/谷/沢/警戒区域
高潮沿岸/河口/浸水深/暴風の前
経路A 除外橋・川沿いを通る
経路B 除外崖下・アンダーパスを通る
経路C 候補対象災害・開設・当日の通行可否を再確認
架空の読み方を示す模式図です。色・距離・方角は実在地域の安全性を示しません。地図を一枚ずつ確認してから重ね、別の危険へ入る経路を除外します。
  • 1回目:自宅・学校・職場へ住所から正確に印を置く。
  • 2回目:洪水・内水・土砂災害・高潮を一枚ずつ切り替える。
  • 3回目:災害ごとに『危険表示あり/地図上では表示を確認できず/未確認』を記録する。
  • 4回目:浸水深・続く時間・家屋倒壊区域・崖や谷との位置を読む。
  • 5回目:危険を横切らない災害別の避難先・経路・開始条件を決める。

洪水・内水・土砂災害・高潮を一つずつ切り替える

同じ雨でも、地図の種類によって示す危険が違います。

大雨で先に見る主な地図
地図示す主な危険住所で確認すること
洪水川があふれた場合の浸水範囲・深さなど浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、川との位置
内水排水が追いつかず、市街地などに水がたまる危険地下・半地下、低地、アンダーパス、小さな水路や側溝
土砂災害がけ崩れ、土石流、地すべりの警戒区域など崖・谷・沢との位置、区域の種類、避難方向
高潮台風などで海面が上昇した場合の浸水沿岸部の浸水深、避難先、暴風前に移動できる時間

大雨で先に見る主な地図

  • 洪水
    示す主な危険
    川があふれた場合の浸水範囲・深さなど
    住所で確認すること
    浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、川との位置
  • 内水
    示す主な危険
    排水が追いつかず、市街地などに水がたまる危険
    住所で確認すること
    地下・半地下、低地、アンダーパス、小さな水路や側溝
  • 土砂災害
    示す主な危険
    がけ崩れ、土石流、地すべりの警戒区域など
    住所で確認すること
    崖・谷・沢との位置、区域の種類、避難方向
  • 高潮
    示す主な危険
    台風などで海面が上昇した場合の浸水
    住所で確認すること
    沿岸部の浸水深、避難先、暴風前に移動できる時間

色の次に、深さ・続く時間・建物条件を読む

同じ浸水区域でも、想定される深さと水が引くまでの時間で、とどまれる条件は変わります。平屋か、浸水しない上階があるか、建物が流れや河岸侵食で壊れる恐れのある区域かを確認します。

屋内安全確保は、上階があるだけで自動的に選べる方法ではありません。土砂災害の危険がある場所、家屋倒壊等氾濫想定区域、長時間の浸水で生活が難しい場所などでは、早めの立退き避難を検討します。

  • 想定浸水深と、自宅の居室・上階の高さを比べる。
  • 浸水継続時間を見て、停電・断水・トイレ停止を含めて過ごせるか考える。
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域や土砂災害警戒区域に入るか確認する。
  • 高齢者、乳幼児、障害のある人、医療機器利用者が移動に必要な時間を足す。

危険表示がある災害ごとに、避難先と経路を決める

指定緊急避難場所は、災害から命を守るための場所です。指定避難所は、自宅へ戻れない人が滞在する場所です。同じ施設が両方を兼ねる場合もありますが、すべての災害に対応するとは限りません。

洪水用の避難先が土砂災害にも安全とは限りません。危険表示がある災害ごとに、対応する避難先、そこまでの経路、出発の合図を分けて記録します。最短経路が川沿い、橋、地下道、アンダーパス、崖の下を通るなら候補から外します。

災害別の避難計画で記録すること
記録するもの平時に確認する内容災害時に再確認すること
災害名洪水・内水・土砂災害・高潮のどれに対応する計画か今、複数の危険が重なっていないか
避難先対象災害、入口、徒歩時間、家族の支援開設・受入、現在の安全情報
第1経路川・橋・地下道・崖・海側を避けられるか冠水、倒木、通行規制、風
代替経路第1経路と同じ危険へ集中しないか未確認の道や冠水路へ入らない
開始条件避難情報、警報・色、日没、暴風、家族の所要時間最も早く来る移動の締切

災害別の避難計画で記録すること

  • 災害名
    平時に確認する内容
    洪水・内水・土砂災害・高潮のどれに対応する計画か
    災害時に再確認すること
    今、複数の危険が重なっていないか
  • 避難先
    平時に確認する内容
    対象災害、入口、徒歩時間、家族の支援
    災害時に再確認すること
    開設・受入、現在の安全情報
  • 第1経路
    平時に確認する内容
    川・橋・地下道・崖・海側を避けられるか
    災害時に再確認すること
    冠水、倒木、通行規制、風
  • 代替経路
    平時に確認する内容
    第1経路と同じ危険へ集中しないか
    災害時に再確認すること
    未確認の道や冠水路へ入らない
  • 開始条件
    平時に確認する内容
    避難情報、警報・色、日没、暴風、家族の所要時間
    災害時に再確認すること
    最も早く来る移動の締切

『立退き避難か屋内安全確保か』は、4条件で分ける

立退き避難(危険な場所から安全な場所へ移る)が基本です。屋内安全確保(条件を満たす建物の高い場所などにとどまる)は、洪水・高潮などで移動する方が危険になる前に、建物と浸水の条件を確認できている場合の選択肢です。

①土砂災害や家屋倒壊の危険がない、②居室が想定浸水深より高い、③水が引くまで生活できる、④医療・介助・停電の条件に耐えられる、のどれかが確認できなければ、早い段階の立退き避難を計画します。すでに外が危険なら、この事前判断とは別に緊急安全確保を行います。

  1. 14災害を別々に確認

    洪水・内水・土砂・高潮の「表示あり/表示を確認できず/未確認」を分ける。

  2. 2危険表示がある、または判断できない

    災害別の避難先・経路・開始条件を用意。「表示なし」を安全保証にしない。

判断屋内にとどまる4条件を、すべて事前確認できる?

土砂・倒壊の危険がない/居室が浸水深より高い/水が引くまで生活できる/建物・医療・介助・停電の条件に耐えられる

はい →屋内安全確保も候補

自治体情報と、その時点の建物・浸水条件でもう一度確認する。

いいえ/1つでも未確認 →安全なうちに立退き避難

危険区域外の対応避難先へ、経路が使える間に移る。

すでに移動が危険 → 緊急安全確保

外へ出ず、洪水・内水・高潮なら浸水しにくい上階、土砂なら崖・沢から離れた部屋など、少しでも安全な場所へ移る。

屋内安全確保は、4条件を事前に確認できた場合の候補です。この図は建物の安全を自動判定せず、レベル5は検討を始める合図ではありません。

地図の空白は『安全』ではなく『未表示かもしれない』

ハザードマップは、作成機関、作成時期、想定条件、掲載範囲が地図ごとに違います。特に内水は、すべての地域、小水路、局地的な低地が同じ精度で掲載されているとは限りません。想定を超える現象も起こり得ます。

色が見えない時は『危険なし』と記録せず、『地図上では危険表示を確認できず』と残します。地図名と確認日も記録し、市区町村版の地図、凡例、地形、過去の浸水、最新情報を合わせます。

わが家の大雨避難カードを作る

住所そのものではなく、家族が迷わず動くために必要な最小限を、この端末内で整理します。

洪水・内水・土砂災害・高潮を別々に確認し、危険表示がある災害ごとに避難先・経路・開始条件を記録します。入力欄を埋めても安全が判定・保証されるわけではありません。家族で現地を確かめ、自治体の最新情報で見直してください。

入力内容は送信・保存しません。コピーまたは印刷して家族が確認できる場所へ保管します。住所、病名、電話番号などを必要以上に書かず、紛失した場合も考えて記載範囲を決めます。

入力中はサーバーへ送信・保存しません

わが家の大雨避難カード

4つの災害を別々に確認します。住所・病名・電話番号など、紛失時に困る情報は必要以上に書かないでください。

家族で確認・保存・印刷

わが家の大雨避難カード

地図上の表示なしも、必須欄の入力完了も、安全を保証する判定ではありません。災害時は最新情報で更新します。

1.場所と確認日

日付を入れても「確認済み」には変わりません。各地図を実際に開いて選びます。

2.4つの災害を別々に確認

「地図上では危険表示を確認できず」は「安全」ではありません。地図名・確認日を残し、現地の地形や最新情報も合わせます。

洪水未確認
洪水の地図確認
市区町村版の地図と凡例を開き、この災害だけを確認します。
内水未確認
内水の地図確認
市区町村版の地図と凡例を開き、この災害だけを確認します。
土砂災害未確認
土砂災害の地図確認
市区町村版の地図と凡例を開き、この災害だけを確認します。
高潮未確認
高潮の地図確認
市区町村版の地図と凡例を開き、この災害だけを確認します。

3.支援と公式情報

避難に支援が必要な人
移動、車いす、乳幼児、薬・医療機器、ペットなどを含めて確認します。

【未完成・要確認】わが家の大雨避難カード 入力状況:未確認・未記入 7件 確認する場所:未記入 建物・居住階:未記入

■ 洪水 確認結果:未確認

■ 内水 確認結果:未確認

■ 土砂災害 確認結果:未確認

■ 高潮 確認結果:未確認

■ 支援:未確認

公式情報の確認先:未記入 ※地図上で危険表示を確認できないことも、必須欄の入力完了も、安全を保証する判定ではありません。 ※災害時は避難先の対応・開設、経路、警報、キキクル、河川水位、自治体の避難情報を再確認します。すでに危険なら確認待ちで行動を遅らせません。

未確認・未記入が7件あります。このカードは下書きです。

コピー用テキストを表示

よくある質問

ハザードマップで色が付いていなければ避難は不要ですか?

色がないことだけでは判断できません。地図の作成条件やデータに含まれない局地的な危険もあります。現地の地形、気象・河川情報、自治体の避難情報を合わせてください。

近所の学校なら、どの災害でも避難できますか?

施設ごとに対象災害と開設状況が違います。洪水・土砂災害・高潮など、目的の災害に対応する指定緊急避難場所かを自治体の最新案内で確認します。

自宅の2階へ移れば、いつでも安全ですか?

一律には言えません。想定浸水深、浸水継続時間、建物の高さと強さ、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害の危険など、屋内安全確保の条件を事前に確認します。

公式の根拠・確認先

警報、避難情報、地図、河川水位は変わります。災害時はリンク先の最新発表を確認してください。

このページの判断基準と限界

判断基準
地図の重ね合わせ、浸水深・継続時間・家屋倒壊区域、避難先の対応災害、家族条件を一つの判断手順へ統合しました。
適用できない条件
地図に危険表示がないこと、カードの必須欄を埋めたことは、個別住宅や経路の安全保証ではありません。
情報の不確実性
地図の作成時期・想定条件・掲載範囲と、避難先・道路の利用状況は変わります。地図名と確認日を残し、最新情報で更新してください。