4人 × 7日の簡易試算

最初に大きな単位で全体量を把握します。そのあと、家にある分を差し引き、買い物単位へ切り上げます。

4人家族が7日過ごすための基本数量
項目計算必要量買い物単位の例
4人 × 7日 × 3L84L2L×42本/6本ケース×7
食品4人 × 7日 × 3食84食1人分の食事を84回
携帯トイレ4人 × 7日 × 5回140回50回分パック×3

数字で決まる物と、家族で決める物がある

水・食品の食事枠・携帯トイレは、人数と日数から基本数量を出せます。一方、薬、食事制限、季節用品、充電する機器などは家庭ごとに違うため、全国共通の個数へ置き換えません。

計算できる物と、わが家で決める物
分け方項目決め方
計算する飲料・調理用水4人 × 7日 × 3L。生活用水は別
計算する食品4人 × 7日 × 3食。栄養と調理方法は別に確認
計算する携帯トイレ4人 × 7日 × 5回。使えるセット回数で数える
家族で決める薬・食事制限・介護普段の使用状況と医療者・製品の個別案内を優先
家族で決める明かり・通信・電源使う機器、台数、停電中の優先順位から決める
別に数える赤ちゃん・ペット本人・個体ごとの普段の使用量と種類から決める

84食は『家族4人の食事21回』として組む

84食は、家族4人で朝・昼・夜を7日繰り返す21回分です。商品84個という意味ではありません。1袋を家族で分ける食品もあるため、まず『4人で1回食べられる組み合わせ』を一枠として数えます。

下は買い物を始めるための配分例で、公的な必須割合ではありません。停電・断水直後にも食べられる一日分を先に作り、残りは使える水・燃料と家族の好みで調整します。

4人家族・84食枠の分け方の例
分類食事枠の例買うときの確認食品例
加熱不要12食=4人 × 3回開け方、1容器を何人で分けるか缶詰、常温保存パン、食べ慣れた補助食品
湯・短時間加熱24食=4人 × 6回必要水量、ボンベ、容器アルファ化米、スープ、早ゆで麺、レトルト食品
普段の常温食品48食=4人 × 12回主食・主菜・副菜、期限、調理手段米、乾麺、豆・魚の缶詰、乾物、野菜の加工品

数量以外の買い物リストも埋める

水・食品・トイレだけでは、停電中の夜や季節の暑さ・寒さを越せません。数量を一律に決めない物も、役割ごとに『使える状態か』を確認します。

4人家族で追加確認する物
役割確認する物確認ポイント
明かりヘッドライト、ランタン、予備電池両手を空ける/家族が点けられる
情報・連絡スマホ、ラジオ、充電器、連絡先停電時の充電回数と集合方法
調理カセットコンロ、ボンベ、開ける道具献立に必要な水・燃料/製品表示どおりの使用と保管
衛生手指衛生用品、紙類、ごみ袋、防臭袋断水中の使い方と一時保管場所
体温・睡眠季節の衣類、寝具、雨具、暑さ・寒さ対策電気なしで使える物も用意
健康・記録常用薬の情報、救急用品、眼鏡、保険・連絡先の控え使う人の名前/紙と端末の両方

買い物を3回に分ける

一度に全部を買うと、置き場所と使い方を確認できないまま箱が増えます。次の順番は、そなえヨミが提案する進め方です。家にある量と予算に合わせ、すでに十分な項目は飛ばしてください。

3回に分ける買い足し例
優先する物その場ですること
1回目3日分の水・携帯トイレ・加熱不要食・ライト置き場所を決め、ライトとトイレを試す
2回目3日分の主食・主菜・副菜、充電手段、衛生用品家族で一食食べ、必要な水と道具を測る
3回目残り4日分、熱源、季節品、家族固有品7日分を分散収納し、一覧へ場所を書く
置き場所まで決める家に置く・持ち出す・普段持つを分ける同じ防災グッズでも、使う場面ごとの役割と入れ方が違います。

水と重い物は、使う場所へ分散する

84Lの水は、すべて2Lボトルなら42本、6本入りで7ケース相当です。一か所へ高く積まず、キッチン、玄関近く、寝室近くなど、取り出せる複数箇所の下段へ分けます。

たとえば水が12Lあれば不足は72Lで、2Lボトル36本、6本ケース6つ相当です。家にある分を必ず引き、収納できる量を一回ずつ足します。生活用水はこの84Lへ含めません。

赤ちゃん・介護・ペットは最後の『追加』にしない

代替しにくい薬、食事制限に合う食品、介護用品、乳幼児用品、ペットの療法食などは、一般品をそろえた後に思い出す物ではありません。最初の在庫確認から、使う人・個体ごとに別枠で数えます。

処方や治療食、医療機器の運用は自己判断で変えず、平時に医師・薬剤師・管理栄養士・機器事業者などへ相談してください。

主な根拠

数値には公的な目安と、そなえヨミの簡易試算が含まれます。自治体、医療者、製品メーカーなどの個別案内がある場合は、そちらを優先してください。